強く感じたからこそ、本気で考えることができる

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多くの人は自分から不幸になっている

 僕がブログを通して発信したいことは、「自分で自分を不幸にしない方法」です。

自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間

自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間"を捨てられるか (青春文庫)

 自分自身にとっていちばん障害であり敵なのは、自分自身なんだ。

 幸福っていうのは、究極的には個人の主観でしかないわけです。衣食住、金、地位や名誉、生き甲斐というものは、一定の影響力を持つに過ぎません。
 アウフヘーベンから生還したフランクル先生が幸福になれるのですから、より恵まれている現代の人間が幸福になれないわけがない、僕はそう思っています。
 アドラー心理学の本が少し前に流行りましたね。結論をすごく雑に言ってしまえば、幸福になるのは簡単なのだと。
 でも幸福になるっていうのは、方法としては簡単ですが覚悟がいるんですよね。それって要は逃げないっていうことですから。不幸の原因を見据えて解決・改善に向けて努力を繰り返す、目標を見つけて邁進する、そういう姿勢です。
 不幸から脱する覚悟を決めて、自分とどう向き合うべきでしょうか。その方法を一つだけ紹介します。

自分の中に住む悪人をあぶりだせ!

 超絶ネガティブマンだった大学生の頃、僕の頭の中にはタチの悪いキャラクターがいっぱいいました。名前付きで紹介しましょう。
 因みに、この「名付けて客観視する」方法はとても有効です。今でもやってます(笑)
 1, 「そもそも人間が生きる意味なくね」君
 2, 「こんなに面倒なことしてまで生きる必要あるの」君
 3, 「学生の本分が果たせないお前に価値ないよ」君
 4, 「勉強してても社会に出ないうちは何も貢献してないやろ、親のスネかじるな」君
 5, 「彼女もいないとかww雑魚乙ww」君
 いやーこれは酷いですね。特に「3」と「4」がタッグを組んでくるとか意味わかりませんね。どないせいっちゅうねん(笑)
 書き出してみると明らかですが、こんなのただのイジメなんですよね。しかも自分でそれを作り出しているという。
 多分僕は極端な例だと思いますが、似た体験をしてる人がいるかもしれませんしね。

どうやって抜け出したのか

 色々あるので簡潔に紹介すると、

  • 一回死ぬ方法を調べてみたら怖くなった  > なら精いっぱい生きるほうがいい、と思い直した
  • 友人の中が自分を高く評価してくれる  > 尊敬できる友人がそういうなら、それを信じてみよう
  • 就活の面接を繰り返して、相手の機嫌を伺いすぎている現状を疑問視した
  • 本を読んで納得できる考え方に出会い、少しずつ自分の考え方に疑問を持ち始めた

 この中でやらずにいられなかったもの、一番長く取り組んだものは本を読んで考えることでした。
 そこには昔の人が真剣に考えて格闘した跡があるんですね。今まで聞いたこともなく、強く納得させられる考え方に触れられるんです。それを切っ掛けに考えが始まるんですよね。

感じること、そこから考えること

読書という荒野 (NewsPicks Book)

読書という荒野 (NewsPicks Book)

 情報の断片を積み重ねるより、そこから何を感じたかのほうが重要だ。(中略)
 自分の心揺らぐ瞬間を発見し、思考の軸とすること。それこそが教養なのだ。

 正にこれこそ、強調したい読書の価値なんです。 読書は運に左右されないし誰にでも出来ます。知識がどうとかいう話ではないんです。心をガツンと揺さぶられるような体験が大事なんです。
 岡本太郎の本からもう1つ、忘れられない言葉を紹介します。

 全身全霊が宇宙に向かって無条件にパーッとひらくこと。
 それが「爆発」だ。
 人間は本来、瞬間瞬間に、無償、無目的に爆発しつづけるべきだ。
 いのちの本当のあり方だ。

 真っ先に感じたのは、羨望でした。こういう実感をしたい、楽しく、そして激しく生きてみたいと。
 この感覚は「自分はどう在りたいか」を意識する大きなきっかけになりました。

 人間にとって重要な「考える」ことを誘発するのは、何よりもまず「感じること」ではないでしょうか。
 感じたことがとても強く残って考えざるを得ないから、真剣に本気で考えたくなるんです。

 感情は水物です。倫理観や一般的な価値観に遠慮すると、感覚がなくなってしまうんです。感じたことが倫理や常識に反しているかもしれない、それでも構いません。それが自分にとってのリアルなんですから。