成長の基準を自分に置くということ
何か目標を持って、それに取り組むとき、何を考えるのが良いのか?
個人的な体験に基づいて、成長の基準を自分に置くことの大切さを語ってみる。
「行動する」ことを決定してしまえ
何かを成し遂げるときは、殆ど長期的な取り組みを必要とする。
そうでない場合は簡単なのだ。勇気さえ出せばいいし、その場限りで自分を騙しても達成できるから。
往々にして、価値のあることというのは努力の蓄積によって成り立つものだ。
受験勉強でも、ピアノである曲を弾けるようになるのも、仕事で活躍できるように勉強するのも、単発的な努力では達成し得ない。
つまり、達成というのは継続することが前提なのだ。
続けられる人間になるためにはどうしたらいいか?言葉で言うのは非常に簡単だ。
「これを毎日続ける」と決めてしまうのだ。
人間というのは、意志力なんて不安定なもので方向づけられるものじゃない。
毎日このテーマについて記事を1つ読む、毎日この本を1ページだけ読む、そう決めているから人は動ける、いや、動けるようになる。
これは実践してみないと実感できないことだが、印象に残った指摘がある。何故毎日学校や会社にいけるのに、毎日勉強することは出来ないのか?というものだ。
そう、嫌がりながらも僕らは、ちゃんと毎日学校や会社に行くのだ。たまにズル休みすることも勿論あるけど、基本的には毎日、それが出来るのだ。
継続力のある人間の行動を、「意志力」で説明することの難しさは、この本を読めば感じられるだろう。
タスク管理力、継続力、のある自分になりたい、そういった願望がある人にはオススメしたい一冊だ。
QUEST 結果を勝ち取る力 (Sanctuary books)
- 作者: 池田貴将
- 出版社/メーカー: サンクチュアリ出版
- 発売日: 2018/07/07
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やり方は自分次第、だから考えてみるべき
行動することを決めるための切っ掛けは人によるので、そこは省略する。自分に合ったやり方は、自分にしかわからないものだ。
あとは自分で考えてみてほしい。
先ず自分で試してみて、問題点を考えて、解決策をだしては試していく。
この地道な試行錯誤というプロセスが踏めない人間は、おそらく何も達成できないだろう。
先ず続けてみるということ
さて、続けることを決めた僕らは、どうすべきか。
最初は無理することなく始めるのだ。やることを決めた自分は、それを毎日やることを考えていない。要は気合が空回りしている状態なのだ。
だから、簡単なペースで始める。1日、たったの1ページでいい。腕立て伏せなら1回でもいい。得意な科目から始めるのもいい。
もしも、夜遅くになってもやる気が出なくて、その日は結局やらずに寝てしまった、そんな場合はどうするか。
構うことはない。昨日の自分は頑張ることは出来なかった。今日の自分は、淡々と今日のノルマをこなせばいいのだ。
昨日のサボりぶんを加味して、作業量を倍に増やすのはオススメしない。そう考えるだけで、脳は嫌な気持ちを数倍以上に膨れ上がらせてしまうからだ。
昨日の自分が頑張れなかったことは忘れるべきなのだ。今日の自分は、今日のことだけ考えればいい。
続けるためには、自分を過度に追い詰めないことが必要だ。追い詰めても頑張れるようなら、ガンガン追い込んだらいい。
継続できているなら、いくら頑張りを増やそうとも問題はない。
頑張り過ぎて嫌になってしまっても、それでいい。きみは今、そこで失敗の経験を得たのだ。
ならば次は、失敗しないように頑張り方を変えてみるだけだ。これが試行錯誤というやつだ。
成長は、勝手に始まる
習慣にするには2~3か月かかるというが、個人的にはそこまでかかる印象はない。
2週間ぐらい頑張れていると、だんだん自分のことが好きになってくる。頑張れている事実が嬉しくなる。
いずれ、今の作業量では物足りなくなる。そう感じたら初めて、作業量を増やせばいいのだ。
人間は、基本的にはせっかちなものだ。ただ、成長のペースというのは非常にゆっくりなのだ。
だから、自分にとって無理のないペースで自分を高めていく。
焦らず、着実に。それが自分を高みに上らせる最短の道だと、僕は信じている。
成長の軸は自分にある
僕にとっては、僕が成長することが第一目標だ。
もしも横の他人が僕より優れていても、それが悔しくても、僕は僕なりの課題を抱えている。
その他人に追いつきたいという感情は、自分がどのぐらい頑張れるのか、その判断を狂わせる。悪い嫉妬 (*1)、というやつだ。
人間は確実に変われる生き物だが、急には変われない生き物だ。
だからなるべく早く始めろと言われる。一番いい成果を出すには、思い立った時に始めるのが一番いいことを、みんな知っているからだ。
おわりに
人間が変わることについて、最近思うことがある。
人間は”効率的に”変わろうとするが、より正確に言うなら”効率の悪いことをしないように”変わろうとするのが、じつは一番効率が良いのだ。
効率を目指すと、人は何かを省略したがる。けれど、大事なものこそ積み重ねなのだ。
いかに楽が出来るかを考えるのではなく、いかに頑張れる自分になれるか、どうすれば無駄な時間の過ごし方をしないで済むだろうか、そういった考えでいると、怠け者で、手抜きを好むような、そういった自分が、顔を出さなくなってくる。
昔から効率的に生きるにはどうすべきかを自然と考えてきた自分にとって、大事なのは効率的になることよりも、非効率的にならないことだったのだ。
言葉尻の違いではない。言葉が違うと、人間の発想が変わるのだ。だから、導かれる行動も自ずと異なってくるのだ。